お笑い芸人は様々なテクニックを駆使して、巧妙に笑いを取っています。そのテクニックが分かれば、より深くネタを見ることができるでしょう。よく用いられるテクニックに「天丼」があります。これは、同じボケや言い回しを2回以上繰り返すことで、1回目で会場が沸いたところでもう1回かぶせて、笑いの渦を作る効果が期待できます。観客にインパクトを残しやすいメリットがあり、これで知名度が高まることもあります。他には「誘い笑い」もあります。
これは、ボケを放つ前に自分から笑ってしまうことで、観客が思わず笑ってしまうことを狙ったテクニックです。笑って話している人を見るとなぜか面白く感じてしまうことを利用しており、それに伴うツッコミも笑いながらつっこむことで、更なる笑いを生み出す効果があります。さらに、高度なテクニックに「スカシ」があります。これは、明らかにボケる流れであることが予想される中で、敢えて普通のことを言ったり冷徹に受け流したりすることです。
観客がボケを期待する中で何もボケないことが1つの大きなボケとなり、またツッコミが激しく突っ込むことで、より笑いが生まれます。